皇位継承における男系限定の維持を唱える人々による
小室圭氏へのバッシングは、常軌を逸したものがある。
その結果、元々無理がある男系限定の維持は、
まことに皮肉ながら、決定的に困難になったように見える。《女性天皇への期待が高まる》
小室氏へのバッシングはあろうことか、
秋篠宮家のご長女、眞子内親王殿下に飛び火した。
ばかりか、秋篠宮家全体にまで及んでしまった。その結果、同家で育っておられる悠仁親王殿下が、
将来、天皇として即位されることを疑問視する声さえ、
次々と現れるようになった。
又、その裏返しとして、敬宮(愛子内親王)殿下の
ご即位を望む人々が、一段と増えて来ているようだ。
そのような流れを、私は決して歓迎していない。むしろ不健全この上ないものと考えている。
あらゆる自由や権利が(当然、反論の自由も)制限され、
法的手段による対抗さえ事実上、封じられている皇室の方々への、
事実に基づかない批判はあってはならないし、
皇位の継承は、妥当かつ持続可能なルールによるべきで、
属人的な観点をむやみに混入させてはならないからだ。しかし残念ながら、そうした傾向を見て取ることができる事実は、
否定できない。
その結果、女性天皇への期待はより高まっている。《悠仁殿下のお気持ちは?》
更に、今回の異常なバッシングは、畏れ多いが、
それ以前から難しさを抱えると見られていた、
悠仁殿下のご結婚を一層、至難にしたと思われる。そもそも、悠仁殿下ご本人としても、
大切な姉宮をご病気にまで追いやり、家族全体を不幸にして尚、
何ら懺悔・改悛の色が見えない国民の為に、
ご自身の掛け替えのない人生を犠牲にする使命感、
責任感、遣り甲斐をお感じになられるだろうか。その上、全く予測し難いバッシングの狂乱を目の前に見て、
旧宮家系の男性が自由でプライバシーも保護される国民としての
生活を自ら捨てて、養子縁組によって皇族の身分を敢えて
取得するような(男系派が望む)人生の選択を行うことは、
普通の感覚の持ち主であれば、まず考えられないのではないか。【高森明勅公式サイト】
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